2026.1.7

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異業種連携こそが、増え続ける空き家問題の突破口になる
執筆者:NOBORDERS不動産 小代
みなさん、最近街を歩いていて「あれ、ここも空き家になったのかな?」と気づくこと、増えていませんか?
実はぼく自身、不動産の現場に立っていて、肌感覚としてその増加スピードに危機感を覚えているんです。ニュースでもよく取り上げられるので、なんとなく「大変な問題なんだろうな」と感じている方も多いのではないでしょうか。
でも、こう思ったことはありませんか。「不動産屋さんがなんとかして売ればいいんじゃないの?」と。
正直なところ、今の日本の空き家問題は、ぼくたち不動産業者だけでは解決できないレベルに達してしまっているんです。今日は、なぜそんな状況になっているのか、そして、ぼくが考える「これからの解決策」について、少しお話しさせてください。
なぜ、不動産屋だけでは空き家を減らせないのか。
その理由はとてもシンプルで、「そのままでは使えないし、直すのにもお金がかかりすぎるから」なんです。
これまでの不動産業界の常識では、土地として売るか、きれいな中古住宅として売るのが一般的でした。でも、今増えている空き家の多くは、荷物がそのまま残っていたり、雨漏りしていたり、あるいは法律の壁で建て替えができなかったりします。
普通なら「じゃあ解体して更地にしよう」となるのですが、それには数百万円のお金がかかります。持ち主の方からすれば、「売れるかわからないのに、そんなお金は出せない」となって、そのまま放置されてしまう。これが、空き家が増え続ける根本的な原因のひとつなんですよね。
つまり、単に「売りたい人と買いたい人をマッチングさせる」という従来の方法だけでは、もう手詰まりなんです。
そこでぼくが強く提案したいのが、
「まったく違う業界の人たちと手を組む」
ということです。
これまでは、不動産屋は不動産屋同士、あるいは建築業者さんとだけ付き合うことがほとんどでした。でも、それだけでは新しいアイデアは生まれません。
例えば、こんな事例があります。
ボロボロで誰も住みたがらないような空き家を、地元の「カフェ経営者」や「アーティスト」、あるいは「介護福祉の事業者」と一緒に見に行きます。
不動産業界から見れば「価値がない建物」でも、カフェのオーナーから見れば「この古びた柱の雰囲気が最高におしゃれだ」となることがあるんです。
実際に、ある地域では、不動産屋とDIYが得意なクリエイター、そして地元の農家さんがチームを組みました。不動産屋は契約の手続きを整え、クリエイターが低予算でリノベーションを指導し、そこを農家さんの直売所兼カフェにしたんです。そうすると、ただの古民家が「人が集まる場所」に生まれ変わりました。
ぼくたち不動産屋に必要なのは、建物をただの商品として見るのではなく、「そこで何ができるか」という物語を作ることだと思うんです。でも、その物語のアイデアは、不動産業界の外にいる人たちのほうが、たくさん持っています。
「飲食」「福祉」「IT」「観光」、あるいは「学生さん」。 こうした異業種の方々の知恵と、ぼくたち不動産のプロが持つ法律や契約の知識を掛け合わせる。これこそが、解決への近道だと確信しています。
最後に、
ぼくの考えをお伝えします。
これからの不動産屋は、単なる「仲介役」であってはいけないと強く感じています。これからは、地域に眠る空き家という素材を使って、いろんな特技を持った人たちを繋ぎ合わせる「プロデューサー」のような役割になるべきです。
「うちは不動産屋だから関係ない」ではなく、「この空き家、あのパン屋さんに紹介したら面白いかも?」とか「この広い庭、地元の保育園のイベントで使えないかな?」と想像を膨らませること。
異業種の仲間と連携して、一つ一つの空き家に新しい役割を与えていくこと。 これこそが、NOBORDERS不動産の目指していきたい現場のリアルな解決策です。
もし、空き家の処分に困っている方がいたら、あるいは空き家を使って何か面白いことをしたい他業種の方がいたら、ぜひ一緒に考えさせてください。壁を取り払って、新しい価値を作っていきましょう。
